日本国内では重要なメッセンジャーアプリのLINE。だがLINEも中国政府のネット規制で使えなくなって約10年が経っている。
だが中国国内でもLINEを日本同様に使う方法がある。
今回は7つの方法をまとめてみる。これらの方法は、中国旅行や出張の時にLINEだけでなくTwitter、Google系を使うことができる。
中国でLINEは使えない
まずはっきりしておきたいが、中国ではVPNという通信方式を使うか、海外のインターネットサーバーに繋がなければ日本と同じ様にLINEは使えないという事実だ。
ネットで調べてみると「中国でもLINEは使える」という記事もあるが、普通に使うことはできない。
その記事の中では、どこで、どのネットを使って使えたのかという情報は掲載されていなかったが「LINEの通知が届き、返信もできた」とのことであった。
確かにわたしの携帯(iPhone6/SIMカード;中国联通)も、VPN無しでLINEの通知が来ることがあるが、2023年1月現在、VPNか以下の方法を使わなければ返信はおろかメッセージを見ることもできない。
今回は中国でLINEが使える状況を全て説明よう。
- VPN付きレンタルWi-Fi
- 国際ローミング
- 香港SIMカード
- 有料VPNサービス
- 無料VPNサービス
- 自宅VPNサービス
- 現地ホテルのWi-Fi
なお中国ではLINEを使うにはVPNが最適
以下は中国でラインを使うためにはVPNの使用を強くお勧めする。
海外系VPN No. 1はExpressVPNだ。特にセキュリティ対策、中国のネット規制に対する対応が強みである。30日の試用期間があり、一年使うなら1ヶ月1000円以下で使えるのも魅力だ。
なお近年,中国にて頭角を表しているのは中国特化,抜群の安定感を誇るUCSSである。
VPN付きのレンタルWi-Fiルーターで
1つ目の方法は、VPN付きのWi-Fiルーターを使ってLINEを使う方法だ。
海外で使えるWi-Fiルーターはいくつかあるが、その中でも中国向けのWi-Fiルーターは、中国の規制を回避する方法(VPNなど)が設けられており、Wi-Fiに接続するだけで、LINEもGoogleもtwitterも繋げられる。
中国向けのWi-Fiルーターだけ持っていけば、中国でネットに不便さを感じることはなく、現段階で最も簡単な方法である。
サービスや対応の良さを求めるならレンタルWiFi大手のグローバルWiFiだろう。下記まとめ記事参照
中国で使えるWi-Fiの中でも最安値はグローバルモバイル社の中国WiFi「チャイナデータ」などがある。
利便性を考えるとVPN付きのWi-Fiルーターをおすすめする。
詳しくは下記まとめ記事をご参考に。
日本のSIMカードの国際ローミングで
2つ目の方法は、日本のSIMカードを挿したまま国際ローミングを使いLINEを使う方法だ。
中国IT事務局さんによると「日本のSIMカードを挿した状態で国際ローミングを使うとLINEを問題なく使える」ようだ。
国際ローミングを使いLINEを使う方法はとても簡単で、新たに契約が必要なわけでもない。
ただ注意したいのが国際ローミングによる「パケ死」だ。国際ローミングは、日本で使うよりもネット接続費用が爆発的に増える。大手3社の中には海外定額サービス(日/3,000円ほど)もあるので考えてもいい。
香港のSIMカードで
3つ目の方法は、香港のプリペイドSIMカードを使ってLINEを使う方法だ。
これは抜け穴的なLINEの使い方である。香港のプリペイドSIMカードを使う場合、ネットワークが香港経由になり中国国内での使用でもLINEやGoogleを使うことが可能である。(中国政府の規制は中国国内のネット接続を対象にしているため)
ただし、香港のSIMカードを使う場合、スマホはSIMフリー端末でなければならない。
またSIMフリーでも、周波数が中国と香港に適応しておくべきである。香港版のiPhoneや中国のSIMフリースマホならまず問題ないだろう。
中国でLINE・Facebookが使える香港プリペイドSIMとは?
使い方は下記記事が参考になった。
もしSIMフリーのスマホを持っているならコスパ的に特におすすめしたい方法だ。
有料のVPNサービスで
4つ目の方法は、有料のVPNを使ってLINEにつなげる方法だ。
VPNとは、バーチャル・プライベート・ネットワークと言ってネットワーク内にトンネルを作って独自のネットワークを設けるということだが、別に覚えなくても良い。
つまるところ、ラインを使う方法の1つだ。詳しく知りたい方は下記記事をご覧いただきたい。
有料VPNサービスの中には、1ヶ月ごとに契約できるVPNサービスもあるし、無料期間が長く設定されているVPNサービスもある。特に、セカイVPNは2ヶ月間無料体験期間があるので無料期間だけ使うのもありだ。
だが個人的に短期の旅行や出張におすすめなのは、良之助VPNである。良之助VPNは最短3日間から1週間単位で契約でき、3日/170円と格安である。
セキュリティに不安があるフリーのVPNを使うくらいなら、ジュース一本分ほどの値段で安全を買う方がいいだろう。
VPNとかよくわからないし何より簡単に接続出来るのがいいという方にはミレン VPNがいいだろう。契約し、アプリをダウンロードすればすぐに使える簡単VPNだ。
また880円で5台接続でき、30日間の返金保証付き。日系VPNでは珍しいノーログポリシーを掲げている。さらに日本のVOD(Amazonプライム・U-NEXTなど)も海外からみられる優れものだ。これらのメリットにより出張者、旅行者すべての人におすすめできる。
無料VPNサービスで
5つ目の方法は、無料VPNを使ってLINEにつなげる方法だ。
あまりオススメはしないが、無料のVPNサービスも存在する。オススメしない理由はセキュリティの脆弱性などである。下記記事を見て欲しい。
そんな中でも、「無料なら何でもいい」という方もいるだろう。今回は中国国内で使用テスト済みの2つの無料VPNを紹介しよう。
1つはネコVPNだ。
旅行や短期の出張など一時的に使う程度なら全く問題はない。使い方は簡単だ。
- Appをダウンロードする
- アプリを開き接続をタップ
- VPN接続設定を構築する(勝手にしてくれる)
- 接続完了
といった感じだ。
その後VPN接続の構築を行う。一度設定に飛ばされてパスコードの入力を求められる。
もう1つはVPNmasterだ。
一時期中国で規制された(使えなくなった)が2018年2月現在は問題なく使用可能だ。使い方はほとんど同じだ。
アプリでは無いが、その他にもパンダVPNやVPN Gate などが有る。
中国国内のホテルで
6つ目の方法は、中国国内のホテル内Wi-FiでのみLINEを使う方法だ。
中国国内のホテル内Wi-FiでLINE、という矛盾しているようなことだが、実は中国国内でもLINEやGoogle系が使えるホテルが存在する。
主に外資系のホテルだが、ホテル選びの時にレビューなどを見ていると使えるホテルも存在するのだ。
なぜかというと、ホテルのwi-fiルーターにVPNが設けられていたり、一部のサービスは接続できるようにホワイトリスト(警戒する必要のない対象の一覧表)を作っている場合だ。
それで、旅行や出張の時のホテル選びの際に、レビューに注目することができる。
自宅のWi-FiルーターにVPNを付与する
この方法は、日本の自宅Wi-Fiルーターにリモートアクセス機能(VPN)を設定する方法だ。ただ設定が必要だが、難しくなはい。注意点だが、全てのWi-Fiルーターがリモートアクセス機能(VPN)に対応してるわけではない。
リモートアクセスとはいわゆるVPNで、外出先から自宅のWi-Fiに接続する方法だ。
接続方法の例
・【中国国内のWi-Fi→ Googleなど】接続不可
・【中国国内のWi-Fi→ 自宅Wi-Fi→ Googleなど】接続可
有名で設定もしやすく、使いやすいのはバッファローWXR-2533DHP2 だ。
もし定期的に中国に行く場合、リモートアクセス機能付きのルーターを設置し中国からVPNを使うことができる。
ただ注意しておきたいのだが、これの他に現地でのWi-Fiを準備しておく必要があるだろう。レンタルWi-FiでもVPN機能がついていないプランは1日600円程度で使える。費用を抑えることができる。
中国でLINEの代わりに使えるアプリ
最後に中国でLINEの代わりに使えるメッセンジャーアプリを紹介したい。
それはウィーチャット(微信)だ。
中国版のLINEと言われている。中国人なら必ずいれているアプリだ。
日本国内でもダウンロード、登録することができる。私は中国在住だが、使わない日はないほど重用しているメッセンジャーアプリだ。
またウィーチャットはウィーチャットペイ(WeChat Pay)というスマホ決済が使え財布がわりにもなる。中国に来るならいれておいて損はないアプリだ。
ウィーチャットペイ(WeChat Pay)の使用は下記の記事がわかりやすい。
参考記事:WeChatPay(微信支付)の登録方法。日本のクレジットカードでもチャージできる?
最後に
中国でLINEを普通に使おうとすると、使うことはできない。
それなりの対応が必要だ。だがそれほど難しい方法ばかりでもない。最も簡単な方法は中国向けのレンタルWi-Fiを使う方法だろう。
自分にあった方法を見つけて、中国でもLINEを存分に使っていただきたい。
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