「UCSS、高すぎるやろ」
料金表を見た瞬間、そう思った人は少なくないはずだ。
まだ契約していない人なら「VPNにこの金額はちょっと…」と感じただろうし、
検討中の人や利用中の人でも、他のVPNと比べて割高に見えるのは正直なところだ。
私は何年もUCSSを愛用し、価格にはある程度納得しているUCSS信者だが、UCSSを人に勧めるときは「ちょっと高いんだけどね」と前置きをしてしまう。
というわけで、この記事では、「UCSSの料金が高すぎる」と感じている人に向けて、コストを下げる3つの解決策を整理する。
UCSSの料金は高い?【最新料金表】
まずは、UCSSの料金を確認しておこう。
以下は、ほとんどのユーザーが選ぶであろうStandardプランを整理したものだ。
UCSS 料金プラン一覧(参考)
| 月間通信量 | 契約期間 | 支払総額 | 月額換算 |
|---|---|---|---|
| 50GB | 3ヶ月 | $36(約5,580円) | 約1,860円 |
| 50GB | 12ヶ月 | $108(約16,740円) | 約1,395円 |
| 100GB | 3ヶ月 | $49(約7,595円) | 約2,530円 |
| 100GB | 12ヶ月 | $147(約22,785円) | 約1,900円 |
| 200GB | 3ヶ月 | $84(約13,020円) | 約4,340円 |
| 200GB | 12ヶ月 | $252(約39,060円) | 約3,255円 |
| 300GB | 3ヶ月 | $126(約19,530円) | 約6,510円 |
| 300GB | 12ヶ月 | $378(約58,590円) | 約4,880円 |
| 400GB | 3ヶ月 | $168(約26,040円) | 約8,680円 |
| 400GB | 12ヶ月 | $504(約78,120円) | 約6,510円 |
| 500GB | 3ヶ月 | $210(約32,550円) | 約10,850円 |
| 500GB | 12ヶ月 | $630(約97,650円) | 約8,140円 |
※為替レートにより円換算は前後する
※最新・正確な料金は公式ページで必ず確認してほしい
「うん。高いよね…」
他のVPNサービスと比べても明らかに高い。
もちろんその分素晴らしいサービスだし、中国での接続安定性や速度は文句なしナンバーワンVPNなので決して「ぼったくり」ではない。
スペックを考えれば、価格には納得できる…
のだが、特にまだ契約していない人にとっては、
- VPNに毎月この金額を払う必要があるのか
- 本当にここまでの性能が必要なのか
と疑問に感じるのは自然だ。
すでに使っている人でも、他のVPNの料金を見た瞬間に「やっぱりUCSS高いな…」と感じたことがあるはずだ。
「UCSSの性能がいいのは知ってる、でももっと安く使えないものか」そんな人のために「知っておくべきコストを下げる3つの方法」を紹介しよう。
解決策① フリーサーバーで通信量を抑えれば最安月約1,395円
UCSSには通信量を消費しないフリーサーバー(Data Free)が用意されている。
この存在を知らずに、通常サーバーだけを使い続けている人は意外と多い。
フリーサーバーとは?
これは、UCSSのサーバーリストだが、「Data Free 1」「Data Free 2(Torrent)」と表示されたサーバーが存在する。

通信量を消費しないフリーサーバーも利用いただけます。
UCSS公式サイト
となっており、公式からも通信量にカウントされないとアナウンスされている。
つまり、一番安い50GBのプランを契約し、フリーサーバーのみ接続すれば、通信量を気にせず利用できるということである。
この方法だと3ヶ月契約で月約1,860円、12ヶ月契約だと約1,395円というかなりお手頃な金額で使用することができる。
フリーサーバーは遅い?制限がある?実際に使ってみた
「でもフリーサーバーって、速度が遅いんじゃない?」と疑問に思われた方のために、速度を測定した。(夜10時、広州から測定、电信1000M)
※左:通常の日本サーバー

※右:フリーサーバー(Data Free)

数値だけ見ると、ダウンロード速度は通常サーバーの方が明らかに速い。
しかし、フリーサーバーでも7Mbps出ている。
YouTubeは普通に見られる(フルHD可)

実際の使用感としては、
- YouTubeはギリギリフルHD(1080p)で視聴可能
- 混雑時は自動で画質が落ちることはある
- ただし、見られない・止まるといったレベルではない
- Netflixも普通に見えた
体感で「日本と同じように動画が見える」とは言えないが、普通に動画を流す分には許容できる、という印象だ。
安定性も問題なく「頻繁に切れる」「再接続が必要」といったことはない。
- Web閲覧
- SNS
- メール
- 軽い調べもの
といった日常的な用途では、全く問題ない。
フリーサーバーの注意点
もちろん、万能ではない。
- オンラインゲームや会議などには向かない
- サーバー仕様が変わる可能性がある
- 契約している容量を使い切ってしまうと、使用できなくなる
そのため、普段は「フリーサーバー」、速度が必要なときは「通常サーバー」という使い方が妥当だと思う。
「高い」と感じていたUCSSが、現実的な価格に見えてくる
ここまでを踏まえると、
- 最安の50GBプランを契約
- 普段はフリーサーバー中心で利用
- 必要なときだけ通常サーバーを使う
この運用なら、月1,000円台で“それなりに快適なネット環境”を維持できる。
値段も他のVPNとそんなに変わらないので、UCSSが最有力になる方も多いだろう。
\在住者に一番人気のVPN/
ケタ違いの高速通信で生活を変えよう
解決策②:同等性能の1coinVPNに乗り換える
「どのVPNでもいいから、UCSSと同じようなネット環境を構築できればいい」というときに候補に上がるのが、1coinVPNである。
以前の記事で書いたが、現在の中国でおすすめできるVPNはUCSS、1coinVPN、かべネコVPNの3つしかないと思っている。
その中で1coinVPNは速度、安定性ともにほぼUCSSと変わらない性能である。
にもかかわらず、料金が非常に安く、通信量の制限がUCSSとは比べ物にならないほど多い。
1coinVPNの料金
まずは条件を揃えて、UCSS 50GBプラン と1coinVPN の2つの料金プランを比較してみよう。
| サービス | プラン | 月額(円換算) | 通信量 | 最大速度 | 動画配信サイト | AI(ChatGPT等) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| UCSS | 50GBプラン | 約1,860円 | 50GB | 最大3Gbps | ⭕ | ⭕ |
| 1coinVPN | 共用サーバ 通常版 | 約630円 | 500GB(10倍) | 最大100Mbps | ❌ | ❌ |
| 1coinVPN | 共用サーバ プレミアム版 | 約1,575円 | 1500GB(30倍) | 最大100Mbps | ⭕ | ⭕ |
※為替目安:1 CNY ≒ 21円、1USD ≒ 155円
※最新価格は公式で要確認
価格は月払いか年払いか、その時の為替によっても異なるので、上記の値段はざっくりと比較用だと思って欲しい。
1coinVPN「共用サーバ通常版」はUCSSの3分の1の価格、にもかかわらず、通信量が10倍の500GB使える。
注意点として、共用サーバ通常版はWeb閲覧・SNS・調べ物が中心で、NetflixやAbema、DAZNなどの動画配信サイトには対応しておらず、chatGPTなどのAIサービスにもアクセスできない。
一方、1coinVPN「共用サーバ プレミアム版」は、動画配信サービス、AI、オンラインゲームなどほぼ全てのサイトにアクセスできるプランだが、それでもUCSSより300円程度安く、通信量は30倍の1500GBも使える。
速度に差がある?
UCSSと1coinVPNで速度が実際どうか計測してみた。(午後3時、広州から測定、电信1000M)
※左:UCSS

※右:1coinVPN 共用サーバ プレミアム版

こう見ると結構差があるように見えるが、体感はそこまで変わらない。
1coinVPNでも非常に快適なネット環境を構築できる。
- YoutubeはフルHDで見える、遅延なし
- Xも開けた瞬間見える
- NETFLIXも普通に見える
UCSSと同じく専用線を使用しているので、中国在住の95%のユーザーにとって十分満足できる速度だと思う。
結論|1coinVPN「共用サーバ プレミアム版」がおすすめ
多くの人にとって現実的なのは1coinVPN共用サーバ プレミアム版だと思う。
理由はシンプルである。
- UCSSの最安プランより 約300円安い(年間3,600円節約)
- それでいて 通信量は30倍(1500GB)
- 動画配信サービス・AI・オンラインゲームまで対応
- 「制限を気にせず使える」範囲が圧倒的に広い
この方法なら、ほぼUCSSと変わらないネット環境を、UCSSより安いコストで作ることができる。
UCSSの料金を見て「高すぎる…」と感じた人が、快適さを大きく落とさずにコストを下げたいなら、「1coinVPNに乗り換え」は、納得できる選択肢だ。
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解決策③ 通信量を減らして、低容量プランに落とす

前述の方法を見てもなお、
「やっぱりUCSSの安定性は捨てがたい」
という人もいると思う。
その場合の現実的な解決策が、通信量そのものを減らして、低容量プランに落とすという方法だ。
これができれば、上位プランを選ぶ必要はなくなる→結果としてコストを抑えられる。
実は「通信量を食っている正体」は限られている
UCSSの通信量を圧迫している原因は、多くの場合このあたりだ。
- 動画の高画質再生(自動で1080p以上)
- OS・アプリの自動アップデート
- クラウド同期(写真・動画・バックアップ)
- 会議アプリのHD設定
これらは、自分が意識しないところで通信量を消費している。
逆に言うと、ここを抑えるだけで、月間通信量はかなり下げられる。
① 動画は「画質固定」で事故を防ぐ
通信量を最も消費するのは、やはり動画だ。
- YouTube:画質は 720p固定(自動にしない)
- Netflix / Abema / DAZN:可能なら データ使用量 低〜中
- ブラウザ再生より アプリで設定する方が確実
例えばこれはNETFLIXの設定だが、画質を変えるだけで通信量を10分の1まで節約できる。

自動設定に任せていると、知らないうちに高画質で再生され、一気に数GB消える事故が起きやすい。
50GB運用を狙うなら、ここは必須の対策だ。
② バックグラウンド通信を止める(意外と効く)
「使っていないのに通信量が減る」原因は、ほとんどがバックグラウンド通信だ。
- アプリのバックグラウンド更新をOFF
- SNS・ニュースアプリの自動再生OFF
- LINEなどのメディア自動ダウンロードOFF
これだけで、何もしていない時間帯の通信量を大きく減らせる。
③ クラウド同期は“写真・動画”だけ切る
全部止める必要はない。重いのは、写真と動画だ。
- iCloud写真 / Googleフォトの自動同期OFF
- バックアップは 必要なときだけ手動
iCloudであればVPNを通さなくても同期ができる。これだけでも、月の通信量は目に見えて変わる。
④ 大容量作業は「別枠」で処理する
OSアップデートや大きなアプリ更新、クラウドへの大量アップロードなどは、VPNを使う必然性がない作業であることも多い。
VPNを切った環境で手動で行えばUCSSの通信量を温存できる。
結論:UCSSは「管理できる人」ほど安く使える
少々面倒ではあるが、慣れてしまえば苦にならないという方もいるだろう。
上記の点に気をつけていれば、UCSSを最安価格で使い続けることも可能だと思う。
UCSSで安定性を最優先しつつ、コストもできるだけ抑えたい人にとって、一番現実的な“値下げ”の方法である。
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まとめ|VPNは中国では「贅沢」ではなく「命綱」

日本の感覚で見ると、ネット回線を引いてお金を払っているのに、さらにVPNにお金を払うのは損した気分になるかもしれない。
でも、私は中国在住者にとってVPNは命綱だと思っている。
使えるか・使えないかで、生活の快適さがまるで変わる。
VPNにいくらお金を出すかは人それぞれだろう。
だからこそ、
- 良いVPNを使いたい
- でも、できるだけ安く抑えたい
という気持ちが生まれるのは自然だと思う。
コストを抑えつつ、ストレスの少ないネット環境を作る一助となれば幸いだ。
自分に合ったVPNを選び、快適なネットライフを過ごしてほしい。


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