中国では政府のネット規制の影響でGmailが使えない。
2020年7月現在、いまだにアクセスできない。ではどうすれば中国でもGmailをみることができるのだろうか?
今回は中国国内でもGmailを使うことのできる7つの方法をまとめてみる。
中国国内ではGmailなどGoogle系は使えない
中国国内ではネット規制によってGoogle系のサイトに接続することができない。
原因は、中国のネット規制システム「グレートファイヤーウォール(金盾)」である。
もし詳しく知りたければ、下記記事をご覧いただきたい。
つまるところ、中国でGmailを使うには中国政府のシステムに抵抗しなければいけない。
ではどうすれば中国でもGmailを使うことができるのか?
大きく分けて2通りの方法がある。
- VPNを使ってネット規制回避する。
- VPNを使わず裏技的にGmailにアクセスする。
まずVPNを使う方法だ。
VPNを使いネット規制を回避して中国でGmailを使う
まずは中国のネット規制を回避して中国国内からGmailにアクセスする方法だ。
簡単にいうとVPNを使ってGmailを使う方法だ。この方法は細かく分けると5つある。
- 中国向けのレンタルWi-Fiを使う方法
- 有料VPNを使う方法
- 無料VPNを使う方法
- 国際ローミングを使う方法
- 国際プリペイドSIMカードを使う方法
順番に紹介したい。
1.中国向けレンタルWi-FiでGmailを使う
1つ目の方法は、VPN付きのWi-Fiルーターを使ってGmailを使う方法だ。
海外で使えるWi-Fiルーターはいくつかあるが、その中でも中国向けのWi-Fiルーターは、中国の規制を回避する方法(VPNなど)が取られている。
この方法は最も簡単で、最も安全・安心して使うことのできる方法だ。Wi-Fiに接続するだけで、GmailもLINEやFacebookもアクセスできる。
お金はかかるが、よくわからない無料のVPNを使ってプライベートな情報や機密情報を見られたり盗まれたりするリスクを取るよりは全然マシである。
有名なところではグローバルWiFiなどがある。
中国で使えるWi-Fiの中でも最安値はグローバルモバイル社の中国WiFi「チャイナデータ」だ。
利便性や安心安全を考えると、VPN付きのWi-Fiルーターがおすすめだ。
詳しくは下記記事をご参考に。
中国でGmailが使えるレンタルWiFiの特徴をまとめてみた。
2.有料のVPNサービスでGmailを使う
2つ目の方法は、有料のVPNを使ってGmailを使う方法だ。
VPNとはバーチャル・プライベート・ネットワークと言って、ネットワーク内に独自の接続ルートを作る方法である。
簡単にいうと、中国のネット規制を飛び越えて日本と全く同じようにインターネットが使えるサービスだ。
長期で中国に来る場合
有料VPNサービスは基本的に最低1ヶ月ごとの契約だ。
無料期間が長く設定されているVPNサービスもある。例えばセカイVPNは2ヶ月間無料体験期間があるので無料期間だけ使うのもありだ。
長期の出張や旅行、留学などで中国に来るなら有料のVPNサービスを考えてもいいかもしれない。
短期で中国に来る場合
もし短期で中国に来る予定なら、おすすめなのは良之助VPNである。
良之助VPNは最短3日間から1週間単位で契約でき、3日/170円と格安である。
もちろんこれはVPN接続のみも契約なので、別にネット接続の用意が必要だが、中国国内でネットが使える目処があるならこの方法はオススメだ。
セキュリティに不安があるフリーのVPNを使うくらいなら、ジュース一本分ほどの値段で安全を買う方がいいだろう。
3.無料VPNサービスでGmailを使う
3つ目の方法は、無料VPNを使ってGmailを使う方法だ。
正直オススメはしないが、無料のVPNサービスも一応使える。オススメしない理由はセキュリティの脆弱性と情報漏洩のリスクである。
今回は中国国内で使用テスト済みの2つの無料VPNを紹介したい。
1つはネコVPNだ。
旅行や短期の出張など一時的に使う程度なら全く問題はない。使い方は簡単だ。
- Appをダウンロードする
- アプリを開き接続をタップ
- VPN接続設定を構築する(勝手にしてくれる)
- 接続完了
といった感じだ。
その後VPN接続の構築を行う。一度設定に飛ばされてパスコードの入力を求められる。
もう1つはVPNmasterだ。
一時期中国で規制された(使えなくなった)が2018年2月現在は問題なく使用可能だ。使い方はほとんど同じだ。
アプリでは無いが、その他にもパンダVPNやVPN Gate などが有る。
4.国際ローミングでGmailを使う
2つ目の方法は、日本のSIMカードを挿したまま国際ローミングを使いGmailを使う方法だ。
日本のSIMカードを挿した状態で国際ローミングを使うとLINEを問題なく使える」ようだ。
国際ローミングを使い中国国内でGmailを使う方法はとても簡単で、新たに契約が必要なわけでもない。
ただ注意したいのが国際ローミングによる「パケ死」だ。国際ローミングは、日本で使うよりもネット接続費用が爆発的に増える。
大手3社の中には海外定額サービスもあるので考慮できる。こちらにリンクを貼っておくのでご参考にしていただきたい。
5.国際プリペイドSIMカードでGmailを使う
5つ目の方法は、香港のプリペイドSIMカードを使ってGmailを使う方法だ。
香港のプリペイドSIMカードを使う場合、ネットワークが香港経由になり中国国内での使用でもGmailやGoogleを使うことが可能である。(中国政府の規制は中国国内のネット接続を対象にしているため)
ただし注意点として、香港のSIMカードを使う場合スマホはSIMフリー端末でなければならない。
またSIMフリーでも、周波数が中国と香港に適応しておくべきである。香港版のiPhoneや中国のSIMフリースマホならまず問題ないだろう。
使い方は下記記事が参考になった。
もしSIMフリーのスマホを持っているなら特におすすめしたい。
6.中国国内のホテルで
6つ目の方法は、中国国内のホテル内Wi-FiでGmailを使う方法だ。
「中国国内のホテル内Wi-FiでGmail」という矛盾しているようなことだが、実は中国国内でもLINEやGoogle系が使えるホテルが存在する。
主に外資系のホテルだが、ホテル選びの時にレビューなどを見ているとVPN接続も無しでGmailやLINEなどが使えるホテルが存在するのだ。
旅行や出張の時のホテル選びの際に、必要項目に加えて探すこともできる。
VPNを使わず裏技的にGmailにアクセスする
ではここからは中国のネット規制を回避する方法ではなく、一般向けのサービスを使って中国国内でGmailを使う方法だ。
7.Gmailを別のメールに転送する
これは送られて来たGmailの内容を、中国国内で使えるメールアドレスに転送する方法だ。
あらかじめ日本国内にいるときに、自動転送の設定をしておく必要がある。簡単な方法だが転送メールとして受信するので、見辛かったり使いにくかったりする。
下記記事が大変わかりやすく解説してくれていたので、ご参考にしていただきたい。
Gmailの受信メールを自動で転送する方法──iPhone・Androidスマホの設定からフィルタで複数のアドレスに送る手順までーappllio.com
最後に:中国でGmailを使うなら
今回は中国国内でGmailを使う7つの方法をまとめてみた。
最も簡単でオススメしたいのはレンタルWi-Fiを使う方法だ。
もし現地でネットが使えるならVPN接続の契約を考えてもいいだろう。最も安く使えるだろう。
中国に慣れており、SIMフリーのスマホを持っているなら、国際プリペイドSIMを使ってもいい。
いずれにしても、ご自身の使い方に合った方法を選す際の参考にしていただきたい。
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