中国をはじめとするインターネット規制の厳しい地域において、UCSSは極めて高い安定性を誇るVPNサービスだ。
管理人も中国で毎日、使用している。素晴らしいもので国慶節や全人代などデリケートな時期でも繋がらないなどのトラブルは一切起こっていない。現状中国でUCSSを超えるVPNサービスは出てきていない。VPNジャーナルでは最もおすすめするVPNとしてUCSSを推している。
しかし、非常に稀ではあるものの、突然繋がらなくなるケースはゼロではない。
なんだ繋がらないじゃん!と慌てて解約ボタンを押す前に、以下の設定を試してみてほしい。正しく設定しておけば中国生活の頼もしいサービスとなるだろう。
「仕事のメールが送れない」「情報収集が滞る」といった緊急事態に直面しているユーザーに向け、本記事ではUCSSが繋がらない時の解決策を11の対策として網羅した。特に、近年の利用者が陥りやすい「楽天モバイルとの併用」に関する技術的な落とし穴についても深く掘り下げる。
参照: UCSS公式サイト
【まず確認】UCSSが繋がらない時の即効チェックリスト

詳細な設定をいじくり回す前に、まずは以下の2点を確認してほしい。意外にも、原因はUCSSの設定以前の「土台」にあることが多い。
1. インターネット自体の接続を確認する(回線落ちはないか)
VPNやプロキシは、あくまで「生きているインターネット回線の上に構築されるトンネル」である。土台となる回線が死んでいれば、どんなに優秀なUCSSでも機能しない。
- チェック方法: 一度UCSSアプリをオフ(切断)にし、通常のブラウザで「百度(Baidu.com)」や「WeChat」が開くか確認。
- 背景: 中国のネット回線は、日本に比べて極めて不安定だ。何もしていないのに突然数分間だけ切断されることがある。もし中国国内サイトすら開かないのであれば、それはVPNの問題ではなく、現地のWi-Fiや回線、ルーター自体のトラブルである。
2. 公式サイトの「お知らせ」で障害情報を確認する
UCSSは極めて高い稼働率を誇るが、中国当局が大規模な規制強化(重要な政治会議の前後など)を行った際、緊急メンテナンスを実施することがある。
確認方法: UCSS公式サイトのダッシュボードにログインし、「お知らせ」欄をチェックせよ。また、UCSSが運営する公式Xアカウントは最も情報が速い。公式サイトすら開けない場合は、モバイルデータ通信に切り替えるか、他人のテザリングを借りて一時的に確認してほしい。
UCSSを復活させる11の対策

それでは、具体的な解決策を優先度の高い順に見ていこう。
対策1:専用アプリの「サーバー情報」を更新する
UCSSが繋がらない原因として最も多いのが、「サーバーを更新していないこと」だ。
UCSSは検閲を逃れるために、接続先(ノード)のIPアドレスを頻繁に変更している。アプリ側でこれを「更新」しないと、すでに封鎖された古い住所へアクセスし続けることになり、当然ネットには繋がらない。「昨日まで繋がっていたのに急にダメになった」という時は、まずこれを試すのが鉄則だ。
やり方: 専用アプリを開き、更新。
- Android:下部メニューの「プロファイル」→プロファイル上部の時計アイコンをタップ。全てのサーバー情報が更新される。
- iPhone (iOS) :右上のギアマーク→「あなたのサービス」→「サービス情報の再読み込み」をタップ。これでサーバー情報が更新される。更新されない場合は、ログアウト→再ログインを試す。
- Windos、Mac:左上のアイコンからメニューを開く→「あなたのサービス」→「残りの通信量」右横のアイコンをタップ。これでサーバー情報が読み込まれる。古いバージョンの場合はログアウト→再度ログイン
対策2:月間通信量(データ容量)の使い切りを確認する
UCSSはプランごとに「月間◯GB」という容量が決まっている。上限に達すると、エラー表示も出ずに「全く繋がらなくなる」。私も何回も経験している。
解決策: アプリの「アカウント」かマイページの「サービスの詳細」でリアルタイムの残量を確認しよう。もし足りないなら、容量の追加購入を検討するタイミングだ。

解決方法
アプリの「アカウント」かマイページの「サービスの詳細」でリアルタイムの残量を確認
上限に達していれば、追加で通信量を購入する
恐ろしい「自動更新」の罠:
「自分はそんなに使っていない」と思っていても、iPhoneやWindowsのバックグラウンド更新がVPN経由で行われると、一晩で数〜数十GBを消費してしまう。朝起きたら容量がゼロ、というケースは実は「あるある」だ。
これを防ぐために、中国滞在中は以下の「通信量節約設定」を行っておくと安心だ。
- iPhone (iOS) の対策:
- iOSアップデートを止める: 「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」>「自動アップデート」をすべてオフにする。
- アプリの更新を止める: 「設定」>「App Store」>「Appのアップデート」をオフにする。
- Windowsの対策:
- 更新を一時停止する: 「設定」>「Windows Update」から「更新の一時停止」を選択。最大5週間まで停止できるため、滞在期間中は止めておくのが無難だ。
- 従量制課金接続として設定: Wi-Fi設定から「従量制課金接続」をオンにすると、Windows側が「容量が限られている回線」と判断し、大規模なダウンロードを自動で控えてくれるようになる。
対策3:Extendedオプションの有効化
もしあなたが中国本土以外(香港・マカオを含む)やデータローミング環境でUCSSが繋がらない問題に直面しているなら、「Extendedオプション」の有効化がなされているかチェックしよう。
UCSSの標準プラン(Standard/Proなど)は、本来「中国本土内から現地の回線を使って接続する」ことを前提に設計されているからだ。
有効化の手順
- UCSSのアカウントページにログイン
- 有効なサービスの「サービス詳細」を開く
- 「Extendedオプション」をオンに切り替える
有効化後、「Extendedプラン」がアカウントへ追加される。
盲点: 出発前に日本国内でテストして「繋がらない!」と焦る問題の大半は、このオプションをオフにしたままにしている。中国国内で現地のWi-Fiを使うならオフ、それ以外はオン、という切り分けを覚えておいてほしい。
解決策:
UCSSのアカウントページ>サービス詳細>「Extendedオプション」をオンに
対策4:楽天モバイル等の「海外ローミング」との競合を回避する
私は楽天モバイルの海外ローミングを使って通信することがあるが、UCSSとの相性は良くない。
前述の対策5でも書いたように、データローミング環境であることも要因の一つだ。
- なぜ繋がらないのか(技術的解説): 楽天モバイルのローミング通信は、一度「日本の楽天サーバー」を経由する特殊な通信経路(トンネリング)を採用している。その上でさらにUCSSのShadowsocks通信を重ねると、データのパケットサイズが制限値(MTU)を超えてしまい、通信がタイムアウトする。また、この二重構造はGFW(金盾)のAI検知にも引っかかりやすい。
解決策:
- 楽天モバイルのデータ通信をオフにし、現地のWi-Fiを利用する。
- 現地SIM(中国聯通など)を主回線にする。
- どうしても楽天回線で使いたい場合は、対策3の「Extendedオプション」を有効にすることで、通信経路の矛盾を解消できる場合がある(ただし速度は低下する)。
対策5:アプリを最新版へアップデートする(再インストール推奨)
UCSSの技術チームは、当局の規制手法に合わせてアプリの通信プロトコル(接続方式)を常に改良している。
手順: 繋がらない状態が続くなら、現在のアプリを一度アンインストールし、公式サイトから最新のセットアップファイルをダウンロードしてみよう。古いバージョンのアプリでは、最新の規制回避アルゴリズムが動作しない。
対策6:接続モード(Rule / Global)の選択ミス
専用アプリには「スマートルーティング(自動判定)」と「グローバル(全通信VPN経由)」のモードがある。
- よくあるミス: 「スマートルーティング」モードを使用している際、特定のアプリやサイトが「中国国内向け」と誤判定されると、VPNを通らずに直接接続しようとしてブロックされる。
解決策: 特定のサイトだけ開かない場合は、一時的に「グローバル」モードに変更してみる。これで開くなら、原因は判定リストの不備である。
対策7:公共Wi-Fiやホテル・企業の制限を疑う
ホテルの無料Wi-Fiや企業のネットワークには、強力な「ファイアウォール」が設置されている場合がある。
- ファイアウォールとは: ネットワークの門番であり、セキュリティのために「VPN通信のような特殊なパケット」を意図的に遮断する設定になっていることが多い。
- 確認方法: Wi-Fiを切り、スマートフォンのテザリング(モバイルデータ通信)で繋がるか試してみよう。テザリングで繋がるなら、原因はそのWi-Fi環境にある。
対策8:他社VPNアプリとの競合を排除する
複数のVPNアプリを併用している方にありがちな問題として、他社アプリの設定が邪魔をしていることがある。
多くのVPNアプリには「Always-on(常時接続)」や「Kill Switch」という機能がある。これらがバックグラウンドで動いていると、UCSSの通信経路を横取りしてしまい、結果的にどちらも繋がらない状態になる。
解決策:
不要なアプリは完全に終了させるか、アンインストール。
「Always-on(常時接続)」や「Kill Switch」をオフにする
対策9:プラン更新後の「プロファイル再選択」
プランの有効期限が切れて新しく購入し直した際、アプリ側で「どのプランを使うか」の認識がズレてしまうことがある。
- 解決策: 専用アプリの設定画面から、アクティブなプランが最新の契約と一致しているか確認する。反映が悪い場合は、一度アプリからログアウトし、再度ログインし直すことで契約情報が同期される。
対策10:別のサーバー(ノード)へ切り替える
灯台下暗しで、簡単な設定で直ることもある。選んでいるサーバーを確認すると、タイムアウト表示になっていることがある。
そのような場合は他のサーバー(「Japan 6」や「Korea 2」など)に変えてみよう。
- コツ: 大きな数字のサーバー(Japan 5やJapan 6など)は体感的にタイムアウトになりにくい印象がある。

解決策:
サーバーがタイムアウトになっていないかチェック
対策11:日本語サポートチケットで「技術ログ」を添えて相談する
どうしても解決しない場合、UCSSが誇る「日本語サポート」を利用しない手はない。迅速かつ丁寧に教えてくれるので、管理人も度々お世話になっている。
- 解決を早めるコツ: 「繋がらない」とだけ送るのではなく、以下の情報を添えておこう。
- デバイスの種類(iPhone 16 / Windows 11など)
- 接続している環境(中国上海のWi-Fi / 楽天モバイルローミングなど)
- エラー画面のスクリーンショット
- アプリ内の「Log(ログ)」テキスト
- メリット: UCSSのサポートは非常に技術レベルが高く、あなたの環境特有の不具合をピンポイントで指摘してくれる。
UCSSが繋がらない時によくある質問(Q&A)
Q:接続は「成功」になるが、サイトが開けない
A: 接続後にアプリを一度バックグラウンドに落とし、ブラウザを再起動してみよう。それでもダメな場合は、一度デバイス(スマホやPC)を再起動することで、内部のネットワーク設定がリセットされ、解決することが多い。
Q:UCSSは夜になると遅くなる?
A: いいえ、UCSSは低価格なVPNと違い、独自の専用線(IEPL等)を利用しているため、夜間の混雑時間帯でも速度が落ちにくいのが特徴だ。もし遅いと感じる場合は、VPNではなく、大元のWi-Fi回線自体が混んでいる可能性が高い。
例えば、マンション(小区)自体の回線の弱さがボトルネックになっているケースが挙げられる。また、自分が契約している回線自体の問題であることも多い。私は1000Mの光回線を使っており、よる極端に遅くなる現象は稀にしか起こらない。
Q:日本への一時帰国中も使える?
A: 対策5で述べた通り、「Extendedオプション」を有効にすれば日本やその他の国からでも接続可能だ。
UCSSのアカウントページ>サービス詳細>「Extendedオプション」をオンに
まとめ:UCSSが繋がらない時は焦らず「更新」と「設定」を確認しよう
UCSSは、正しい知識を持って接すれば、中国の過酷なネット環境下でこれ以上ないほど心強い味方になる。
- 「サーバー更新」と「データ残量」を真っ先に確認。
- 2025年以降の新仕様、「Extendedオプション」のオンオフを使い分ける。
- 楽天モバイルとの併用には細心の注意を払う。
- 困ったら、悩む時間をサポートへの問い合わせに充てる。
もし今、不通状態でこの記事を読んでいるなら、まずはスマホのテザリングに切り替えて、アプリの「Update」ボタンを叩くことから始めてほしい。
参照: UCSS公式サイト


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