中国で使えるVPNを探していると、必ず名前が挙がるのが UCSS である。
一方で、
- 評判が良すぎて逆に怪しいのではないか
- 料金が高いが本当に価値があるのか
- 他のVPNと何が違うのか
こうした疑問を持つ人も多いはずだ。
この記事では、実際に中国でUCSSを使用している立場から、
- 良い評判は本当なのか
- 悪い口コミ・デメリットは何か
- どのような人に向いているのか
を 忖度なしで検証・解説する。
UCSSとは?(1分で分かる概要)

UCSSは、一般的なVPNサービスとは異なりShadowsocks専用のプロバイダーである。
中国をはじめとしたインターネット規制の厳しい地域から、
- 安定して
- 高速に
- 日本や海外のインターネットへ接続する
ことを目的として設計されている。
いわゆる「安さ重視のVPN」とは方向性が異なり、中国で“確実につながること”を最優先したサービスだと言える。
| 接続方法(プロトコル) | Shadowsocks / 一部専用アプリあり |
| IPアドレス | 共有IPアドレス |
| 接続できる国(サーバ場所) | 日本・韓国・台湾・米国・英国・シンガポール・ドイツ・カナダ |
| 対応OS | Windows・macOS・iOS・Android・Linux・router |
| 同時に接続できる端末数 | 基本プラン3台 UCSS Liteプラン2台 |
| 料金 | 36$/3ヶ月(50GB/月) UCSS Liteプラン(1ヶ月) |
| 無料お試し期間 | なし |
47/50
中国在住者から絶大な支持を集める鉄板VPN。専用線を用意しており、異次元の速度と安定感です。管理人も使用中のオススメNo.1
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UCSSの良い評判・口コミで多い評価
UCSSについて調べると、以下のような評価が多く見られる。
中国から抜群の安定性
「他のVPNは繋がったり切れたりするが、UCSSは安定している」という声は非常に多い。
中国では
- 時期
- 地域
- 利用回線
によってVPNの調子が大きく左右されるが、UCSSはその影響を受けにくい傾向がある。
筆者は実際にプライベートで使っているが、安定性は超抜群で、ほぼ日本のネット環境が手に入ると言っていい。他のVPNを試しても結局またUCSSを使い続けている。
中国では全人代、党大会、国慶節などの期間、大規模なネット規制によりVPNの繋がりが悪くなることがある。しかし、UCSSは影響を感じずにネットサーフィンができる。安定性は文句なしでNo.1だ。
日本の動画配信サービスが超快適
Netflix、AbemaTV、Hulu、U-NEXTなど日本向け動画配信サービスが安定して視聴できるという評判も多い。
特に「HD画質でも止まらない」点は、他のVPNとの差を感じやすい部分である。
私も動画視聴でストレスを感じたことはほぼない。
通信速度が速い
CN2回線やIPLC(国際専用回線)を採用しており、数値以上に体感速度が速いという評価が目立つ。

上の図では、通信のあいだにプロキシサーバを使っているが、ネット規制のある中国ではプロキシサーバを介した通信の方が早く優れている。
なので、
- Xを見る時もすぐにタイムラインが見える
- YouTubeは押した途端に再生
- ヤフーニュースもパッと開く
- LINEも日本と同じようにスイスイ会話できる
という具合で、ほぼ日本のネット環境を再現できる。
タイムイズマネーの現代において、通信速度は多少のお金を出しても備えておくべきだ。
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中国でUCSSを使うことのデメリット
ここは率直に書く。UCSSは万人向けのVPNではない。
料金が高めである
正直に言って、安いサービスではない。
料金プランは主にLite、Standard、Proの3種類である。各プランの違いは公式サイトを見れば分かるが、おそらくほとんどの人がStandardプランを契約すると思う。
Standardプランでは通信量によって金額が異なる。
| 通信量/月 | 3ヶ月価格 (USD) | 1ヶ月あたり (USD) | 1ヶ月あたり (円) |
|---|---|---|---|
| 50 GB | $36 | $12.00 | 1,800円 |
| 100 GB | $49 | $16.33 | 2,450円 |
| 200 GB | $84 | $28.00 | 4,200円 |
| 300 GB | $126 | $42.00 | 6,300円 |
| 400 GB | $168 | $56.00 | 8,400円 |
| 500 GB | $210 | $70.00 | 10,500円 |
※1USD = 150円で計算
一般家庭のひと月の通信量目安はだいたいこんな感じだ。
| 利用スタイル | 通信量の目安 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| ライト層 | 50〜100 GB | SNS・LINE・YouTubeを1日1時間以内、動画は低画質中心 |
| 標準層 | 150〜300 GB | YouTube・Netflixを家族で視聴、PC・スマホ複数台 |
| ヘビーユーザー層 | 400〜600 GB | 高画質ストリーミング・リモート会議・オンライン授業 |
| ゲーム/在宅勤務中心層 | 700 GB〜1 TB超 | ダウンロード・アップロード多め、Zoom常時接続 |
| 動画投稿・クリエイター層 | 1 TB〜数TB | 動画編集・クラウドアップロード中心 |
ライト層であれば2,450円以下で済むと思うが、ライフスタイルによっては月150〜300GB、さらに多くの通信量が必要となる。
例えば月300GB使うなら、1ヶ月あたり約6,300円の出費となる。
全然安くはない。「VPNは月数百円で使えるもの」という感覚の人にとっては、高く感じるのは自然である。
だが、思い切って導入した人は「なぜもっと早く乗り換えておかなかったのだ」と感じるはずだ。そしてこれは必要経費だったと感じるだろう。私自身、UCSSに慣れてしまうともう他のVPNは使えない。顧客満足度は抜群である。
在中邦人だけでなく他の国の外国人からも人気が高いのは納得である。
VPNは毎日使うものである。超快適なネット環境を整えると思えば、値段の高さよりも快適さが勝つ。
試用期間・返金保証がない
「まず試してから判断したい」という人にとっては、心理的なハードルが高いのは事実である。
無料お試し期間に慣れていた私も最初は二の足を踏んだ。
だが、安心してほしい。
私は広州で使用しているが、北京、上海、深圳はもちろん地方都市でも問題なく使用できている。
長期で使用するなら後悔はしないはずだ。
実際に使って感じた正直なレビュー(利用者目線)
中国でVPNを使うなら、現時点ではUCSSが最も安定していると感じている。
これまで複数のVPNを使ってきたが、
- 繋がらない
- 速度が極端に落ちる
- 動画が頻繁に止まる
といったストレスは、UCSSではほとんど発生していない。
特に「仕事・動画視聴・日常利用」を同時に行う人にとっては、この安定性の差がそのまま使いやすさの差になる。
UCSSが向いている人
- 中国在住・長期滞在者
- 日本の動画配信サービスを快適に使いたい人
- 仕事やゲームで低Ping・安定性を重視する人
- 多少高くても確実性を優先したい人
逆に、UCSSをおすすめしない人
- 数日の旅行や短期出張のみの利用
- とにかく料金の安さを重視する人
- 月に数GB程度しか使わない人
- VPN設定がどうしても苦手な人
こうした場合は、一般的なVPN(かべねこVPN)やeSIMの方が適している。
中国から動画視聴可能かどうか
UCSSは多くの動画配信サービスに対応しており、快適に視聴できる。
| 動画配信サービス | UCSS(対応状況) |
|---|---|
| YouTube | 視聴可能 |
| Netflix | 視聴可能 |
| Amazonプライム・ビデオ | 視聴可能 |
| Disney+(ディズニープラス) | 視聴可能 |
| U-NEXT | 視聴可能 |
| Hulu(フールー) | 視聴可能 |
| TVer(ティーバー) | 視聴可能 |
| DAZN(ダゾーン) | 視聴可能 |
| ABEMAプレミアム(AmebaTV) | 視聴可能 |
| FODプレミアム | 視聴可能 |
| Lemino(旧dTV) | 視聴可能 |
| dアニメストア | 視聴可能 |
| NHKオンデマンド | 視聴可能 |
| WOWOWオンデマンド | 視聴可能 |
| Rakuten TV(楽天TV) | 視聴可能 |
| TELASA(テラサ) | 視聴可能 |
| ニコニコ静画 | 視聴可能 |
| バンダイチャンネル | 視聴可能 |
| Stagecrowd / ZAIKO | 視聴可能 |
| Paravi | 視聴可能 |
| GYAO! | 視聴可能 |
主要な動画配信サービスはほぼ網羅されており、日常的な視聴用途でUCSSが使えず困るケースはほとんどない。
まとめ:UCSSの評判を踏まえた結論
UCSSは、
- 安さ重視のVPNではない
- 完全な初心者向けでもない
その代わり、中国で「確実につながる」「安定して使える」ことを最優先する人にとっては、非常に完成度の高いサービスである。
私は中国で10年以上生活しているが、UCSSなしの生活を考えるとゾッとする。値段は高いが、それに見合う投資だと思う。
中国でVPN選びに何度も失敗してきた人ほど、UCSSの価値を実感しやすいだろう。
「もうVPNで悩みたくない」と考えているなら、選択肢として1番目に検討する価値はある。
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