VPNを探していると時折目にする「キルスイッチ」。
さてキルスイッチとはなんぞや?ということで今回のテーマはこれ。
「VPN接続時のキルスイッチとは何か」
理解するとそこまで難しい物でもないので備忘録がてら説明しよう。
キルスイッチとは
一般的にキルスイッチと調べると自動車の「キルスイッチ」が出てくる。
自動車のキルスイッチは、「緊急時に火災など二次被害を防止するためにすべての電装類の電源を遮断するもの」。
VPN接続時のキルスイッチもこれと似たものだ。
VPNのキルスイッチは、「緊急時に自分のIPアドレスを晒すことのないようにネット接続を遮断するもの」である。
キルスイッチが発動する緊急時とは
ではキルスイッチが発動する緊急事態とはいつか?
それは急にVPN接続が途切れた時である。
VPNを使っていると「VPN接続が途切れる」経験をするが、キルスイッチが設定されているVPNサービスは、切断と同時にネット接続も遮断し、一瞬たりとも自分のIPアドレスが晒されるのを防ぐ。
例えるなら、、、
ではキルスイッチを例えで考えてみよう。
例えば、あなたがお風呂上がりでバスタオルを巻いているとしよう。
その時、突然だれかが、巻いているバスタオルを取っ払ったならどうなるだろうか?みられたくないプライバシーが晒されてしまう。
もちろんあなたはすぐにタオルを巻き直すが、一瞬であれプライバシーが晒される。
キルスイッチはどのような働きをするか
ではキルスイッチはどのような働きをするか?
キルスイッチは、バスタオルを取っ払らわれた瞬間に部屋の電気全て消して真っ暗しプライバシーが晒されずに済むように計らう。
ここで言う「プライバシー」とは個人のIPアドレスのことである。
ではIPアドレスを知られることは「裸を見られる」ことと同等なのだろうか。
IPアドレスとは
IPアドレスとはインターネット上の自分の住所のようなもの。
IPアドレスを調べれば、あなたがどこからどんなサイトに接続しているか知ることができる。
日本の場合、IPアドレスから個人情報を開示するなら、事件に発展しており、弁護士や警察などの特定の機関による請求があったときのみ発信者情報が開示される。普段から健全にインターネットを使用していれば、IPアドレスから個人情報を特定することは無理だ。
普通の人がIPアドレスを使って個人情報を所得することはほぼ不可能に近い。
だが、中国の公安警察が、誰がどのサイトにアクセスし、誰と連絡をとっているか、IPアドレスを調べることはあるだろう。
つまり誰でも可能と言うわけではないが、IPアドレスから個人を特定し情報を得ることは論理的に可能だ。
最後に:
キルスイッチを標準装備しているVPNサービスは海外のものばかりだ。代表的なのはExpressVPNだろう。
最高度のセキュリティーを必要とし誰にも知られたくない情報をやりとりするなら、キルスイッチは必須機能だろう。
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